南天といえばヒヨドリ

鵯(ひよ)の口 南天の実の赤々と

ここ数日、庭の南天ヒヨドリが来て赤い実をついばんでいく。5,6羽でくると賑やかというよりピーピーとうるさいこと甚だしい。枝は細いが揺れながら上手に止って1個、2個と啄む。小さい鳥は一つ啄むと飛び立っていく。ホバリングしながら啄んでいくのもいる。

で、10ばかりもあった果穂が3、4日で、それはそれはきれいさっぱり実は1つもなくなった。啄んでいる様を見るとほとんど丸のみではないかと思われる。ヒヨは随分と南天が好きなようだ。

これが美味いものなのかどうか、試しに食べてみることにして実を探したが本当に一つも残っていない。仕方なく落としていった実を3つばかり、洗って口にすると・・・美味くもなんともない。糖分が少しあるかなとも感じるが、人間にはあまり味は感じられない。一体これを何粒食べれば、一日のカロリーが賄えるのだろうかと、ふと思う。

 

ネットで調べてみると、スズメの必要カロリーの計算が掲載されていた。

基礎代謝率(BMR)は、体重kgの0.75乗×129であり、1日当りの維持エネルギー要求量MER(Kcal/日)=BMR×1.5

なのだと言う。スズメは25グラム程度なので・・・おっと、0.75乗ってどう計算するの? これは3/4乗なので3乗してルートを2回開けばいい(これもネット調べ)とのことなので、

これを計算すると、ほぼ12kcalという数字が出てくる。

 

まあ全くの推量計算なので、大小や季節などでおおきな違いがあるのだろう。が、まあ20kcaとしてもミカンMサイズの半分程度。じっとしていればそんなくらいで生きていけるということだろう。もちろん遠くへ飛べばもっと必要となるはずだ。

ヒヨドリの場合は体重も多く、しかも喧嘩っ早いので常時アドレナリンがでているだろうから、もっとずっと多いと思われる。それをこんなナンテンの実で賄えるのだろうかね。私が心配する必要もないだろうが。

庭のエサ台には市販のフィードを置いているが、こちらにはヒヨは目向きもせず、スズメとハトしか来ない。餌はヒエ、アワなど穀類や木の実などで、カロリーが高そうなのに。ところがまたメジロもこれを食べずに、ミカンにしか目がない。棲み分けと同じで食べ分けをしながら、上手に共存しているということだろうか。この辺り、人間より賢そうだ。

メジロが、そんなもの食べれるの?と不思議そうに見ている)


わが庭の赤い実たち、ナンテンマンリョウ、センリョウは、そろそろ小鳥によって食べ尽くされ糞に紛れて遠くへ運ばれる、そんな時期になったようだ。