#自然保護

礼者は種子

風に舞う種子は礼者か物言わず 締め切ってあったはずの部屋に、パラシュートをつけた種が二つ舞い込んでいる。どこから入ったのか首をかしげたのだが、翌日また一つ。まるで謎の白いひげの翁のようだ。これは縁起の良い「礼者」にちがいない、と勝手にプラス…

ルリタテハの旅立ちまで

ルリタテハ枯葉と見れば忽ちに この幼虫は、いかにも毒々しい姿をして、毎年我が家のホトトギスを丸裸にしてくれる。これまで当然殺虫剤で駆除していて、何の疑いも持たなかったのだが、ある時知人に、「あれはルリタテハの幼虫だよ」と教えられた。 ルリタ…

アマドコロの仲間たち5種の競演

木漏れ日の一筋射してあまどころ 一月前に、庭の野草の芽を紹介したが、それらは皆しっかり咲いて、既に花を終えて、夏の栄養吸収の季節に入りつつある。 春の花たちは、振り向きもせず通り過ぎていく。人間の一生も同じなのかもしれない。 以下は、みんな似…

山火事おさまれ

山火事や上州名物空っ風 足利の山火事をハラハラしてニュースを見ていたが、1週間してようやく勢いが衰えて来たようだ。この時季の乾燥と強風で、たぶんハイカーの小さな火種が、106万㎡を越す山を燃やした。アメリカやオーストラリアを連想してひやひや…

メジロのつがいの愛情

メジロ二羽餌台に遊ぶ春新居 (ヒヨに追われて、木の上に) 庭にエサ台を作ってしばらく経つが、常連はメジロのつがいだけ。ヒヨドリはうるさいので、追い払ってしまう。ハトはエサ台に乗らないで下をうろうろ。スズメは近くにいるが、来ない。他の野鳥は、…

白鳥飛来する

逝く人は白鳥を追うがごとくに この温暖な静岡の地にも、白鳥が飛来した。噂は一週間ほど前から流れていて、私も探して歩いたが、見つけることができず気にかかっていたのだった。 「いま、白鳥が見られるよ!」と散歩中の家内から携帯が入ったので、慌てて…

秋の花野のセチメンタル

めぐりあう不思議哀しき花野かな まだ日盛りの堤防は体にきついが、それでも時折の涼風に慰められながら、少し歩いてみた。暑い暑いと怠けているうちに、季節は確実に秋を深めているようだ。花たちはすっかり秋の風情である。見渡すばかり緑の草が、ことごと…

ヤセウツボ:ハマウツボ科(New野の花365日)

花のあふれる安倍川の堤防に、異様な植物を見つけた。約20センチで散在。 薄赤紫色の体には葉緑素がなく、寄生植物だということがすぐ分る。日本では1937年に初めて記録されていて、ヨーロッパ・北アフリカあたりが原産だという。主にマメ科に寄生。近…