木漏れ日の一筋射してあまどころ
一月前に、庭の野草の芽を紹介したが、それらは皆しっかり咲いて、既に花を終えて、夏の栄養吸収の季節に入りつつある。
春の花たちは、振り向きもせず通り過ぎていく。人間の一生も同じなのかもしれない。
以下は、みんな似ていて私の持っている山渓の「日本の野草」ではすべてユリ科で整理している。ものによってはキジカクシ科とかイヌサフラン科などという分類もあるが、素人はユリ科にしておく。写真は庭に咲かせているものだが、いずれもあまり目立ちもせず俯いて花を咲かせていて、気が付くともうしぼんでいる。
さて、先ずアマドコロ(甘野老)
根が野老(トコロ:やまいも)に似ていて、甘くて食べられることから来た名前。
次いでナルコユリ(鳴子百合)今年は花が遅いので心配している。昨年の写真。
アマドコロに似ているが、茎が丸くやや繊細。花の数も多い。
次は、ヒメイズイ(姫萎蕤)
10~15㎝ほどで、直立する。耳慣れない名だが、イズイはアマドコロの漢名。
芽は紹介しなかったが、チゴユリ(稚児百合)
小さな花を稚児に見立てた。根を這わせて翌年は遠くに咲かせてびっくりする
同じく紹介しなかった、ホウチャクソウ(宝鐸草)
ホウチャクとはお寺などの屋根から吊り下げられた風鈴型の飾り。枝分かれするので他と区別がつく。