立夏の白い野草たち

卯の花を挿せば小雨となるやらん

今日は白い花にスポットを当ててやろうと思う。

先ずはウノハナ。といってもこれはバイカウツギで野草と書いたが園芸種かもしれない。微かに香るのも品がいい。

 

でも、わが狭い庭の草たちは、今が盛りと生長し花をつけている。

雑草というにはあまりに健気に思えて、ついつい抜かずにおくので他人には乱雑な風情にみえるだろう。駐車場のセメントの割れた隙間にも草が生え、花をつける。道路との境の隙間にも土がわずかに溜まって、そこにも花が咲く。これが愛おしくて処分をためらう。

そうした中でもマイナーな白い花をつけるものを3,4つ。

 

これは、シロバナユウゲショウアカバナ科)。

大概はピンク色だがたまに白がある。静岡ではこの30年ほどですっかり定着して「普通の」花になってしまった。

 

これはシロバナムシトリナデシコナデシコ科)。

これも河原一面を赤く染める花だが、白も見られる。

 

これはユキノシタユキノシタ科)。

花は白くて沢山咲くとチラチラするのがいい。花弁はいかにも不揃いで、それがまた野の花らしくていい。

 

これはヒメイズイ(キジカクシ科」)

小さいアマドコロ、という意味なのだそうだ。草の中で下を向いているので、しっかり見てやらないと見落としそうだ。アマドコロはもうあっさりと通り過ぎてしまった。