地底の森ミュージアム(仙台市富沢遺跡)

仙台市の長町に世界に例を見ない珍しい施設があるので、旅の途中で時間を割いた。水田の地下5mから発掘された2万年前の氷河期の森を、そのまま保存・公開している、「地底の森ミュージアム」がそれ。平均気温は今より7,8度低い時代で、出土した樹木はトウヒやカラマツの仲間の針葉樹であり、驚くことに焚き火跡や石を割って石器を製作した名残り、さらに鹿の糞がみつかっている。まさにこの場所で、旧石器時代の人が鹿狩りをし、野営をしたと思われ、それを再現して見せてくれる。不思議な時間感覚にとらわれる。
ちなみにこの施設の目と鼻の先にかつて大学寮(有朋寮)があり、私はそこで怠惰な学生生活を始めたのだった。45年前の、これも事実だ。が何も残っていない。
 
 
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朽ちた樹木がそのまま奇跡的に残っている。焚き火跡もある。