ムサシアブミのロケット発射(サトイモ科)

角ぐむや命ロケット発射前
 
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鉢のムサシアブミが、何を勘違いしたのか今年はもう葉を広げてきた。
庭で角のような芽を10cmほどに伸ばし始めたので、少し早すぎるなと危ぶみ室内に取り込んだのだが、その後も見る見る伸び上がって18cmに届いてきた。
 
で、みていると角のような芽が開いて花を持つ主茎と葉の茎の2本が分かれてきた。さらに翌日、丸く畳んでいた葉が、三つに分かれて開いてきた。主茎のほうは、小さく丸まっていた仏炎苞という花を包む縞模様のカバーがその背中を延ばし始めた。
 
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「一日経過」

これを見ていて、種子島から打ち上げられる宇宙ロケットだなと思った。1段目が尖って勢いよく立ち上がり、やがて第2段で角が割れ、葉や花茎に分化して更に伸びあがり、3段目に葉や花を開いていく。
葉の開き方などは、宇宙ステーションの太陽光パネルの開きかたを連想させる。あのパネルは折り紙の法則を採用しているという話もあった。同様に植物の器官は、まるで折り紙のように小さく折りたたまれて、小型のペンシルロケットの中に内蔵されているようだ。
不思議なものだ。しばらくまじまじと見いってしまう。