燃える大聖堂・・八木重吉の詩

愛の家

 まことに 愛にあふれた家は
 のきばから 火をふいているようだ

          詩稿「ひびいてゆこう」 八木重吉

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(モネ ルーアン大聖堂)
 
ノートルダム大聖堂が燃え落ちた。
燃え盛る大聖堂のニュース映像を見て、八木重吉の詩が真っ先に浮かんできた。
たった2行の詩であるが、何十年も私の頭の隅に住み続けている。
 
石造りの大寺院が、まさか燃えるとは思いもしなかったのだが、意外にも木造部分もたくさんあるのだという。ましてや古い時代の建築であるから、屋根の部分など技術的にも石では難しいということもあったのだろうか。私はずいぶん昔に対岸から見たことがあるだけである。
 
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サグラダファミリアの工事中の内部  20年前)

これも20年ほど前になるが、ガウディのサグラダファミリアを見ることがあった。当時はまだ内部は工事現場さながら、鉄骨や石材などが雑然としていて、その中を気をつけて歩いた記憶がある。木造という印象はなかった。ここもその後、木材で色々設えたのだろうか?
西洋を、石の文化と単純に言うのはどうやら正しくなさそうだ。