モグラの穴に驚く!

春の野や土竜(もぐら)は眠くやわらかく

f:id:zukunashitosan0420:20200216070049j:plain

公園の芝生にモグラのトンネルがよく見えていた。音と臭いでミミズを追って捕まえ、さばいて泥を出して食べるのだという。本当かな。

我が家の北側にも棲んでいて、たまに穴をつぶしたりするのだが、ネズミに比べて害が少ないので、これまであまり気にしていなかった。

ところが、昨年の暮れ頃、こいつが猛然と穴を拡張したではないか。

北側のいつも穴を掘っているところから、隣との境界のコンクリート壁に沿って10mくらい延々と土の盛り上がりが続いている。ミョウガ、ホタルブクロ、セキヤノアキチョウジ、山椒の木の脇を通って、山茶花の地下をくぐっている。

それから東側のブロックにぶつかって南に方向を変えて、またブロックに沿って、10m程シュウカイドウ、ジャーマンアイリスシュウメイギク、銀ミズヒキ、クリスマスロース、ニリンソウなどの根をかき分けて、南側のブロックまで。途中にあった鉢は傾いている。

そこから北上してナンテン、シャガ、ヒガンバナなどの根元に土を盛り上げて5m。そこで穴は終わっているようだ。

呆れてしまって、しばらく放っておいたのだが、先日、水をまいている時にふと思いついて、巣穴を水で攻撃してみた。ホースからピンポイントで鋭く放水していると、10秒くらいしたら、ガボッと穴が開いて水がどんどん吸い込まれる。意外に穴は深く、20㎝よりまだ下だろうか、しかも結構大きい。そこに泥水がガブガブと飲み込まれていく。これには驚いた。かりそめの穴ではなかった。花壇の地下などは、一本の通路穴ではなく、縦横に空間ができていて、交差点のようになっていた。

この穴をすべて水で攻撃してつぶした。ゆうに一時間はかかっただろうか。さらにネズミを追い払う匂いのきついスプレーを穴に注入しておいた。これでしばらくは大人しくしてくれるだろうか。モグラ君よ、何事もやりすぎるとたたかれる。