夏の小國神社と草花

涼しさや杉の参道進むとき

連日33度続き、熱帯夜、夕立も降らないこの異常な暑さの中、遠州森町小国神社に詣でた。あそこなら涼しいかなと思ったからなのだが、結果、実に涼しかった。

土曜日とあってか、駐車場もほぼいっぱい、門前の茶や横丁も混んでいた。やはりみんな家にばっかりいられないようだ。

この神社、遠江一の宮であり歴史も古く、伝える十二段舞楽は、国の無形文化財。参道は大きな杉が亭々と聳えていて、その森厳さに自ずと気が引き締まる、と同時に暑さも徐々に引いていく。屋代は屋根の葺き替えられたようで、眼に新鮮だった。

 

参道の右奥には瀬があり、モミジの紅葉、新緑で美しいところだ。驚いたことに子ども連れの家族がたくさん川に入っていて、水遊びに興じていた。雨が少ないせいか水は浅いので幼児にはちょうどいい。そしてこの付近がまた有難いほど涼しくて、「涼しい」が夏の季語であることがよく分かる。

 

この瀬に沿って少し歩いていると、夏の野草が目に入ったので、少しメモしておこうと思う。樹下は夏の花盛りだった。

 

ウバユリ(ユリ科

 

トチバニンジン(ウコギ科

 

マムシグササトイモ科)

 

ダイコンソウ(バラ科

 

ハグロソウ(キツネノマゴ科)