ヤブカラシ (ブドウ科)

変電所立ち入り禁止ヤブカラシ

世界は異常な暑さ。日本もまた同様で、連日猛暑日だ。

この暑さで、我が家の梅の木も葉が全部落ちてしまった。ブドウもどんどん枯れて落葉している。しかし野原のクズやヤブカラシは平気そのもの、しっかり蔓を伸ばしている。

ヤブカラシは、その猛烈な繁茂力といい、くすんだ陰のある葉の色といい、人様には好感を持たれていない。根絶するのも大変で、茎を切ったり除草剤をまいてもダメ、少しばかり根を掘り出しても平気なのだという。

 

悪者のイメージが濃い草だが、よく見ていると花にたくさん虫が来ている。小さい蠅や蜂や蟻や、蚊、カナブンなども来る。私は蝶はあまり見かけていない。してみると、見かけによらず虫には喜ばれる花なのかもしれない。

(中央上部に2つ、花弁のついたものが見える。オレンジ色は花台)

花をよく見たことがないので、本を参考に見入ってみると、目立たない4枚の緑の花弁がある。知らないとこれが花だとは思わない。

それも早々に落ちてしまい、あとに残るのが、花台といわれるもの。写真ではオレンジ色に見えていて、その真ん中に雌しべが立っている。この花台に虫たちを呼ぶ蜜がたくさん出るのだという。まさに花より団子で、実を取る作戦で成功しているようだ。

注意力散漫なので、どんな実が付くのかも知らない、この秋の宿題だ。

別名 貧乏カズラ、ともいうとのこと。

野仏も貧乏カズラにされるまま