コロナに追い打ちをかけて異常な長雨。心も体もカビが生えてしまいそうだ。梅雨明けは8月になりそうだとニュースから聞こえてくる。
雨の合間を縫って、堤防散策。
鬼百合は終わり。ヤブカンゾウも終わって、ノカンゾウが咲いていた。スイッチョンが鳴いている。トンボが飛んでくる。知らぬ間に季節はお構いなしに進行していて、夏野というよりもう秋の風情さえ感じさせる。そういえば夕暮れが少し早くなった。
今日は似た花で、ヤブランとツルボ。ツルボもヤブランもユリ科。いずれも細長い花茎を立てて、紫っぽい小さな花をたくさんつける。進化の過程でどこかで別種になったのだろうが、人間の従妹関係よりも近い感じがする。
ヤブランは一去年湖西連峰の山を友人らと歩いたときに、一株頂いてきたもの。きれいな花をつけるようになった。ツルボはちょうどこの時期、堤防に群がって咲き始める。いずれも主張の少ない、けれどふと目に留まると嬉しい花である。
ついでながら草むらを分けてみると、姫ヤブランも目立たぬようにこっそり咲いているのを見つけることができる。
ヒメヤブラン