花三句(草木瓜、リラ、君子蘭)

 木瓜や蟻や螻蛄と花見かな
(くさぼけや ありとおけらと はなみかな)

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安倍川堤防の法面に群生している草木瓜が満開だ。年中刈り取られているので背丈は10㎝もなく痛々しいが、なんの、びっしり花をつける。それを屈んで観る。


リラ咲くやピンクのシャボン泡立てて
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確かに言葉通り、リラが咲くと寒い日が来る。でもこの花だけは陽を受けて輝いていて、香りも強い。花房は上に立ちあがって石鹸の泡立ちのように見える。花の大枝を切って、昨日玄関の壺に挿したら、家じゅうが匂う。
 
平民の苫屋に余る君子蘭
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どんどん大きくなられて、4、50㎝の鉢2つに溢れかえる。冬は室内におられるので、それだけで畳1畳分はゆうに取られる。君子様のおかげで私は肩身が狭い。昨日、やっと外に出ていただいた。