テイショウソウ(キク科:モミジハグマ属)

この道や行けども行けども草の花
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紙細工のような花、これから下に順次咲く

テイショウソウという、意味不明の名の花。庭の鉢で咲き始めた。つぼみがたくさんあるから、これから満開を迎える。
ハグマの仲間は山の林下に咲くことが多いと思うが、こうしたマイナーな花に不思議な面白さがある。この花もみればみるほど変わっていて繊細で美しい。
雌しべが3本出ているが、調べると花が3つあるということらしい。それがそれぞれ5枚の裂片をひらひら広げている、そういう花序であるらしい。
この花はまた、葉が美しい。
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これは春の山で撮ったもので、見にくいのだが、下の株は緑をベースに白い葉脈、上の株は紫の斑入りである。この独特の色合いが、一目見たものをとりこにしてしまう。
私はある山にこの花がたくさん生えている秘密の場所があるのを知っている。そこはコウヤボウキなども生える静かな林である。
紅葉の始まった静謐な山蔭で、花たちが人知れず咲き誇る。