道東の秋の花たちー1

花御寮お急ぎなされ冬近し
 
霧多布湿原とその周辺で、もう盛りを過ぎてしまった花たちをフォーカスした。本土ではあまり見ないものがある。北海道にはもうすぐ冬が来る。
 
 シュムシュノコギリソウ(占守鋸草)(キク科)
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ノコギリソウの変種で、占守島(シュムシュとう)で発見されたことからこの名がついていると言う。シュムシュ島は千島列島の最東端、カムチャッカ半島は鼻の先である。この島は第二次大戦時の日本の最前線基地であり、約二万五千の軍が配置されていた。ポツダム宣言が受諾されたあとの8月18日にソ連軍が奇襲し、すでに武装解除となっていた日本軍が急遽対応しよく反撃したが、日本国の武装解除命令により反撃を止め、その後兵士の多くはシベリアに送られた、という因縁の島である。
茶内の町の道路わきで。
 
エゾノコギリソウ(蝦夷鋸草)(キク科)
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ノコギリソウよりは葉のぎざぎざ(鋸歯)が小さく花は大きめ。霧多布湿原で。
 
エゾオグルマ(蝦夷小車)(キク科)
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葉をこんもりと繁らせて、花もたくさんつける。霧多布漁港の浜辺の草むらを明るく飾っていた。港には電飾をたくさんつけたサンマ漁の船が並んで出航の準備をしている。