2025-01-01から1年間の記事一覧
富士白し駅伝女子は鹿になり (大東文化大のサラと東北福祉大の佐々木選手、後ろで城西大の選手が立てない) 富士山女子大駅伝を富士市まで見に行く。 すっかり 年末恒例のイベントに定着して観客も多かった。コースは 富士宮浅間大社をスタートして富士川河…
穂絮飛ぶ沫雪吹雪とみるまでに (ほわたとぶ あわゆきふぶきと みるまでに) (穂絮が飛んで、半分ぬけがらになった、オギ?) 11月から12月にかけて、沼は穂絮の吹雪に襲われる。 木枯らしと呼ぶような風が、終日この沼を吹き抜けると、草は身を震わせて絮…
どら焼きとはんぺんと富士の笠雲と 車からみえた初冬の富士山。ぽっかりと笠雲がのっていた。 これまで私は見たことがない。それは本当に「ぽっかり」と霊峰の上に浮かんでいて、ほとんど位置を変えずに、じっと山の上に居座っている。車が進むと里山に隠れ…
表彰に小さいドラマや文化の日 姉が〇〇県の看護の功労賞を受賞した。 永年積み重ねてきた看護師の仕事に対して、多くの人の感謝の気持ちなので、わたしもうれしい。 いろいろな苦労を乗り越えてきた姉だ。 戦後、疎開した寒村の貧しい家に育ち、中学卒業後…
鵯鳴くや万葉の径荒れに荒れ 万葉時代の頃の静岡市付近の道は、焼津方面から静岡の平野に入るには、日本坂峠を越えたと言われている。日本坂峠は、標高は高くはないが、急峻であり、平安時代ころからもっと北側の宇津ノ谷峠にルートは変わっていったようだ。…
野紺菊 括られ立たされ切りとられ 今年はノコンギクが素晴らしく咲いた。 もう何年も前に庭に連れてきて、当初はそれなりだったがその後花はちょぼちょぼ。ただしあちこちに飛んで増えた。ぼうぼうでだらしがないので、この春に思いきって整理して、庭の一角…
落葉ふむこの柔らかき土とならむ (ドイツ ドレスデンのピルニッツ宮殿の落葉 水彩画) 冒頭の句は、今月の静岡新聞で特選2席をいただいて、びっくりしたもの。 月に一度掲載の文芸欄で、これまで入選して小さく載ったことはあるが、上段に講評付きで出して…
(首を飛ばされても、立っている巨大ヒグマ 谷口ジロー画) 熊が世間を脅かしている。テレビでは連日熊の話題で持ちきりだ。はやりに乗ずるわけでもないが、思うことなど。 とくに北海道、東北地方でその出没が続いていて、昼間、街の中心街を走り回るなど、…
襷待つ乙女髪すく冬日向 (ちょっと古いが、3年前の富士山大学女子駅伝:第4中継所) スポーツ音痴であるが、最近、感じたこと2つ3つ。 ひとつは、ワールドシリーズ最後の第7戦は、筋書きのないドラマそのものだった。延長11回、ドジャーズが優勝を決…
あるものは蘇芳に光る芒かな (この色を蘇芳といえるかどうか) 堤防は今、一面のススキである。花穂の出し始め、そして少し開いたくらいのときが本当に爽やかだ。 堤防を30分ほど歩くと、秋の日差しはあたたかく腕まくりするほどだが、しかし次第にうら悲し…
駿河(するが)なる沼津より見れば富士が嶺の前に垣なせる愛鷹(あしたか)の山 若山牧水 (牧水先生の歌だが、私には正直いって、面白い歌とは思えない。) (牧水は大正9年(1920年)、沼津の風土、とりわけ千本松原の景観に魅せられ、一家をあげて沼津へ…
藤袴かほりかぼそし独り住む (このフジバカマらしきものも、園芸種だと思われる) 今年は藤袴が病気になったのか縮れてしまい、多くが花に至らなかった。仕方なく大半を刈り取ってゴミに出した。 だが幸いなことに、別な場所で生えていたものが、この数日で…
美術展エゴン・シーレが眼飛ばす 高崎市の群馬県立近代美術館に立ち寄った。 この一帯は「群馬の森」という公園になっていて亭々とそびえる木々が美しい、芝生もいい。特に入口の栃の木の並木がきれいである。ちょうど小学生たちがバスを連ねて遠足に来てい…
八千草に囲まれて在り手に図鑑 いつもの山道を歩いていると、小さい白い花が目に入った。数本伸びた枝には、うっすらと毛が生えていて、そこにかわいらしい花がちょこちょこと付いている。今まで見たことがない花だが、マメ科のようだ。 スマホで画像検索す…
萩括り括り括りて花を愛ず 我が家の萩が咲いている。これはミヤギノハギだと勝手に思い込んでいる。 花の一つ一つは小さいけれど可憐な紫の色は、見るほどに心にしみてくる。自分はこんな紫の絵具は持っていない。 けれども実のところ、この萩はしっかり立っ…
三万の句吐いて九月子規逝けり (青年 正岡子規) 9月になると、子規忌が来る。 子規というと、病に伏していた印象が強いが、元気なころは旅が好きだったようだ。従軍記者として日露戦争にもいっている。 26歳の夏、東北を旅してそれを「はて知らずの記」…
あさがおや青あちこちに朝の庭 猛暑日だの危険な暑さだのどうのと言っているうちに、やはり秋がきたらしい、庭にアサガオが咲き始めた。空色の花の周りにほっとする涼しさを感じさせる。 咲いているのは、毎年勝手に咲く、当たり前の、平凡な、何処にでもあ…
最期まで片付かぬらし花未練 (ごみ屋敷の裏手。草木を取り除いたら、姿が現れはじめた。こちら側はごみは少ない) 隣家がいわゆるごみ屋敷である。崩れた家屋を竹が覆い、屋根までリュウキュウアサガオがびっしりと覆って、実体が見えなくなっている。この…
米騒動今昔変わらぬ青田風 児玉孝吉 私の句会仲間の一句をお借りした。季節は、青田風から出穂期に移り花が咲きはじめ、田んぼにいくとお米の匂いがうっすらと漂って来る。 (今年は水不足だったが、しっかり花が咲いてくれた) さて、テレビでは米の話がす…
眼閉じればふらつく祷り原爆忌 (10年前の長崎) 静岡市では、この日午後2時半ごろ41.4度という非常識な暑さに襲われた。 静岡市は駿河湾が控えていて極端な高温、低温にはならず穏やかな気候、というのが定説だったが、そんな常識がひっくり返された…
鬼ユリを咲かせてアゲハが来るわ来るわ 暑い日が続く。 そのせいかどうか、今年は蝉の声が少ない感じがする。例年ならクマゼミがうるさいのだが、朝夕に何匹か鳴いている程度だ。蚊も少ない。家の中で刺されることがない。 しかし夏の蝶は健在だ。むしろアゲ…
山百合や修験の道の艶やかさ 村山道下山の3回目を歩いた。 今回は、標高約1000mの天照教社から標高約500mの村山浅間神社まで、やく3時間ほどの行程である。先日は大雨警報が出たので、荒れていないか心配だったが、ルートにはあまり影響が見られなかった…
五月幟明治の漢(おとこ)の時は去り (地図を見て島の名前を確認するのも初めてだ) トカラ列島で地震が群発していて、悪石島の島民が避難し始めた。島自体が火山なので逃げ場がないから、住民の不安は尋常ではないだろう。 私が愛読するブログに「辺境にて…
凡夫川越え青富士や修験道 6月末に、富士山の古道・村山道の一部(1200mから1000m)を下山したが、その折に出会った植物を記録する。やっぱり下界とは違う。 キヨスミウツボ (ハマウツボ科) 木の根に寄生し、葉緑素をもたず葉もない。見つけたのは湿り…
苔青し富士の腐海に迷い込む 6月の末、第2回の古道歩きをした。 前回の終点、大渕林道の1200m付近から天照教社、標高1000mまでの比較的短距離である。 西臼塚の駐車場に車を止め、ここから大渕林道に入る。なだらか下りの林道を約20分、林道と村山道の交…
倒木も屍骸も溶かし苔茂る 先日歩いた(下山した)富士山村山道は、苔の道だった。その美しさは独特だった。火山のスコリアは保水能力が低く植物が生えるには厳しい環境だが、苔のお蔭でたくさんの植物が生存できる。 そんな道の脇に見えた小さい野草をいく…
青富士の青を一歩一歩かな (「富士山自然休養林ハイキングマップ」(富士山自然休養林保護管理協議会)に加筆)富士山自然休養林保護管理協議会 自然休養林保護管理協議会士山自然休養林保護管理協議会 富士山の「村山口登山道」という古道を友人Eと歩いて…
ミサイルもホタルと同じに光るのね 6月からすでに40度近い静岡市。人間が家に籠って熱中症がどうのこうのと言っている間に、虫も植物もわがもの顔に繁殖している。 ホタルの季節だが、テレビで映し出されるテヘランやキーウの夜空に光り飛び交うミサイル…
(静岡市の「手児の呼坂」周辺 :ひどい地図だが、私の能力はこんなもの) ①江戸時代の東海道 ②歓昌院坂ルート 古くからの間道 ③奈良時代辺りの東海道か ④奈良時代古代東海道、道幅約9m(両側側溝を含めると12m)の道路遺構が約350m発掘された(図…
(下調べのメモなので、あまり面白くありません。悪しからず。) 梅雨荒れて踏み跡細き古道かな 県立図書館からのリファレンス回答に「「ふるさとの東路」―知られざる万葉の道」が紹介されていたので、さっそく手にしてみた。著者は静岡市丸子(地元)の方で…