金木犀に蕩ける(とろける)

朝、目覚めて窓をあけると、金木犀
夕べ、部屋に忍び込んでくる金木犀
普段は何の変哲もなく庭の隅に枝を伸ばしている金木犀が、この時期だけは主役に躍り出る。
日本の金木犀は江戸時代に中国から入ってきたもので、すべて雄株なのだそうだ。だから結実しない。それだけに甘い香りは切ないほどだ。
・・・この香りに蕩けない雌がいるとは思えない。
三島大社には有名な天然記念物の木犀があるが、樹齢は1200年ともいわれている。江戸時代よりずいぶん古い。私はこの木の由来は知らない。)
 
薄暮冥冥きんもくせいのなすがまま
 
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