一寸の這う虫

この時期、昆虫はもちろんだが、這う虫もたくさんいる。
葉の裏には、緑や黒や茶の毛虫や毛のないのが必ず隠れている。鉢や花壇の土をひっくり返すと、ヨドやカナブンの幼虫が飛び出してくる。
別に虫を愛ずるわけではないが、やみ雲に殺さないようにはしている。それでも余り害になるものは処分させてもらう。
昔はイモムシが大嫌いで、嫌いというより強迫観念に悩まされた。風邪をひいて少し熱が出ると、こいつが頭をモグモグと動かして私の頭の中に入り込んでくる。目を閉じると現れて、追い払っても追い払っても消えないので、仕方なく私は疲れて自然に眠るまで闇の中でじっと目を開けたまま我慢していた。このビジョンは高校生頃まで続いたが、成人するに従い薄れていった。今は?・・・小さいものならこうして平気で写真にも撮れる。

新緑や五分の魂六分にも
イメージ 1

イメージ 2