本当のナデシコ(ナデシコ科:New野の花365日)

なでしこや記憶の少女はキレギレに
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なでしこジャパンの活躍で、「やまとなでしこ」なんていう死語同然だった褒め言葉が復活した。一昔前の女性たちは、女性は太陽、ヒマワリという明るく、しかも強いイメージを旗印にしていて、ナデシコは従順で美しいだけのマイナスイメージだった。いま、ヒマワリの段階を経て、さらに繊細な美が求められている。womanのsymbolは常に変わっている。
この写真は、ナデシコ。本名はカワラナデシコで、またの名をヤマトナデシコという。ヤマト、というのは唐ナデシコという花に対応したもので、唐ナデシコ枕草子にも出てくるようだから、平安期には日本にあり、今で言うところのセキチクだという。
ついでながら、日本を破ったアメリナデシコというナデシコもある。

下の花は、ムシトリナデシコ。花期はなでしこより早く5月、6月くらいが盛期か。触ると茎の一部がねばねばしていることから虫取りの名がある、が、実際に虫を取るわけではない。河原に大発生して一時河原を濃いピンク色に染める。ナデシコが国産種であるのに対し、こちらはヨーロッパ原産の帰化植物である。そんな雰囲気を持っている。
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