オニユリ・ヤマユリ2題

オニユリを屋号とせしも子孫絶え
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堤防からいただいてきた、オニユリがうまく咲いてくれた。堤防のユリは、先に書いたとおり草刈りで、いまは影も形もない。
句は、山あいの部落を走っていたとき、庭に沢山のオニユリが咲いていた家があり、車をとめて見入ったのだが、どうも人が住んでいる気配がない。ただ夏の日差しの下で、オニユリが真っ赤にゆれていて、そこから空想をたくましくしたものである。

ヤマユリや見せてはならぬものを見せ
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こちらはカサブランカヤマユリの改良品種。
写真はつぼみが多いが、今日現在は3つ開いていて、もう茎が耐えられないほど。大きくて豪奢でバタ臭く、いかにも園芸種然としている。花とはこうしたものだというがごとくの咲きぶりである。
夜になると意外につつましい香りが漂ってくる。