トンボ、アリ地獄、へび等の近況

水蠆(ヤゴ)でありしを不思議ともせず空を翔ぶ
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水鉢のすぐ脇で羽化していたから、水槽にいたヤゴなのだろう。どうやら無事に変身を遂げることができたようだ。
かつて水中の昆虫、とくにゲンゴロウが面白くて飼育をしたこともあったのだが、その際に羽化が如何にリスクの多い大事業なのか、つくづくと感じたことがあった。たしか私の飼育では成功率が3割程度だった記憶がある。

水槽はたいした手入れもしないので、底のほうにヤゴが沢山潜んでいる。なにを食べているのか、十分な食料は無いのだろうが、それでも小さな抜け殻がしばしば見つかる。
毎年この時季になると、羽の黒い頼りなさそうな、ひらひらと飛ぶトンボが現れる。我が家の水槽から羽化しているとは思えないが、水槽の近くに現れる。変なもので、このトンボを見つけると、お盆とか祖先とかを感じる。
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羽化といえば、ウスバカゲロウ、いわゆる蟻地獄が家の車庫の下にいくつか穴を掘っていた。私は思いついてはアリを捕まえて穴に落とし、アリがもがくのをしばらく見たりしているのだが、一番大きな穴が、ある朝見るとだらっと均されていた。幼虫は羽化してしまったのだろう。羽化の現場を観察したことが無いので、巣立つシーンの想像がつかない。けれど羽化してからはほとんどものを食べないと聞いているので、恐らくもう死んでしまったことだろう。短時間で上手く伴侶を見つけることができただろうか。
羽化するというのは、ある種の昆虫にとっては、まるで補陀落渡海のようなものかもしれないな、などと思う。

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・・・・・・などと書いている最中、窓の外の植え込みにバサッと音がしたので、オヤと思ってそっとうかがうと、蛇であった。
ウバメガシの枝の中を何かを探すように這い回っている。私も5分ほど観察したけれど、さすがに、蛇までは庭に居住許可できないので、追い出そうと思って庭に回り、手頃な棒を探して木をつついたが反応が無い。杳として姿をくらましてしまった。しかし近くにいるには違いないので、しばらくは様子見、である。