ゆうるりと黄蝶はつるむ萩の花
萩が咲きこぼれている。白い萩は派手で大株になるのでコントロールしているが、紫の萩は背は伸びず、這う感じで上に揚がってこない、地味だが花はきれいだ。いずれも秋に庭をにぎやかにしてくれる。
それを一層にぎやかしてくれるのが、黄色い蝶。キチョウだと思われる。今年はとくに多い。これが連日数匹、萩の周りを目まぐるしく飛び交っている。
今日は、2対がペアリングしていた。そのまま葉の下に取りついて飛び立たない。
よく見ていると、羽化したばかりらしき、羽が伸び切っていない個体がある。その脚はまだサナギに取りついている。でも、そこにもうオスが飛んできて交尾の機会を狙っている様子だ。
他の葉に取りついている蝶をよく見ていると、葉の表面に小さい卵を一粒産み落とした。萩はキチョウの食草でもある。
また、ある一か所に何度となく離れては取りつくので、何だろうと思ってよく見たら、サナギがあった。そこに蝶が取りついて盛んに何かしている。何か世話をしているのか、それとも甘い汁でも出るのか?
サナギ ・・・すでに黄色い
これが幼虫か?
羽化する前の仲間の命に、何か語り掛けているような雰囲気さえ感じられる。
黄色い蝶をみていると、もの思わせる秋の日永が、ひと時明るく感じられて嬉しくなる。