霧多布の北寄貝をさばく

北寄貝捌けば浪の霧多布

 

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道東の浜中町からクール宅急便で送られてきたのは、北寄貝という大きな貝。開けてみると掌に余るような大きさで、測ると10センチほどある物がゴロゴロ20個ほど。少し驚いた。

鹹水を作って戻してやると、大きな音を立てて潮をはく。その迫力はアサリ、シジミの比ではない。

 

赤みがかった寿司のネタで知ってはいるが、生きている北寄貝は見たことがないし、ましてやこれを料理するなど全くの未経験である。女房は魚をさばかないので、さて私の出番、首をかしげて対策を練る。もちろんワクワクしながら。

 

近頃は、知らないことはネットで調べれば大概のことは教えてくれる。今回もユーチューブで北寄貝の下処理を動画で30分ほど学び、やおらナイフ片手にまな板の前に立つ。貝柱を断って取り出す。おやそんなに難しくはない。大量の霧多布の水が出た。次は実を半分に割いて開いて、腸をのぞいて、ひもは内臓を分離して、と、水管の口は砂を噛んでいることがあるから、半分に割いて、塩水で洗って、こんなところかな。まあいいだろう。

小さい寄生虫のようなものがいるが、プラナリアのような形をしている。なんだろう、あとで調べよう。

 

で、今晩はこれをマイタケと合わせてバター炒めにし、軽く醤油を振る。

さあ、出来た。

もちろん酒は日本酒、ぐい飲みに注いで、かんぱい!

美味いね! 肉が厚い。霧多布の磯の香りがする。

真っ赤なハマナスを思い出す、浜中町のコンブ漁の忙しさを思い出す。ヒグマを思い出す。モンキーパンチを思い出す。ケンボッキ島を思い出す。

ありがとう、早くも酔いが回ってきたようだ。