カラスウリ:ウリ科(New野の花365日)

暑い昼間を避け、陽がかげるころを待って、裏のミカン山にウォーキングに出かけた。農道を登ること約1キロで見晴らしのよい分岐点まで出る。私の住む村が眼下に一望で、うまくすると前山のうえに富士山の雪の頂が見える。
この季節、夕刻はなんと言ってもカラスウリの花。
つる性なので茶畑や竹やぶにびっしり絡んできて、農家にとっては鬱陶しい雑草であろうが、花の風情が刈り取りを躊躇わせるらしい。
夕方7時ころになると、レースのすそまで、これ見よがしにひらひらに広げてくれる。
ただし余り匂いはない。みた限りでは、虫も来ていない。おそらくもっと暗くなると、闇の中から蛾などがぬっと現れて受粉をするのだろう。艶めかしいというか、淫靡、不気味というか。大暑の短夜を生殖に没入する。
 
烏瓜の花誰を待つ闇の底
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これは カラスウリ
 
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これは キカラスウリ