キリンソウ:ベンケイソウ科(New野の花365日)

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麒麟草だとも黄輪草だともいわれるが、名の由来は不明。5月に山形県の海岸に一面に生えていてそこから我が家に移植した。
 
この春東北を走って、山形県遊佐町吹浦海岸にある十六羅漢という名勝にたちよった。海岸の岩にたくさんの仏が彫られている。この羅漢像について山形県のホームページには次のようにある。
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< 遊佐町吹浦の海禅寺二十一世(21代目)住職、寛海和尚が十六羅漢を発願したと言われています。寛海和尚は、羅漢仏をつくるため、地元のみならず、酒田方面まで托鉢を行い、浄財が一両から二両集まるごとに石工に依頼し、元治元年(1864)から明治元年(1868)までの約5年の歳月をかけて22体の磨崖仏を完成させました。その後、明治4(1871)7月、71歳の時にご自身が守り仏になるため、羅漢岩の傍らの海に身を投じました。また、漁村である吹浦では、多くの漁師が日本海の荒波に命を失うこともあり、諸精霊の供養と海上安全も祈願されるようになりました。>
 
明治4年といえば神仏分離で宗教界は未曾有の大混乱を起こしていて、すぐ近くの羽黒山3山など修験道の聖地も廃仏毀釈の嵐の中にあった。和尚の入水の背景にはそんな事情もあったのだろうか。
 
このキリンソウは、十六羅漢の道端から採ってきたもの。最近花をつけた。珍しいものではないが、雑草一つにも寄せる思いがある。