トゲのあるほうがいい?

己が棘を持て余したり仙人掌
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登って来たはいいけれど・・・
どういうつもりか、デンデンムシがサボテンの棘の中を登っていた。彼は何か勘違いをしたのだろう。こんな文字通りイバラの道をあゆむ必然がない。それにしてもサボテンの棘は、必要以上に鋭い。
(デンデンムシは一時間後に見たら、退散して土に降りていた)

棘、ではないのだが、イボイボのないゴーヤが実ってきた。デリシャスゴーヤとかの名前で、食べてみたがやはり苦味が薄く、美味くはない。デコボコや棘がメルクマールというか、彼らのアイデンティティというか、それがあるからそれなのであって、それがないとよく判らなくなる。これはほとんどキュウリやヘチマにみえる。
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イボイボのないゴーヤ
と思って見回すと、けっこう棘のある植物があるもので、庭を見れば、
カラタチ、クリスマスホーリーヒイラギナンテン。そして繁茂して困るトゲだらけのタラの芽。鉢植えのバラ数種。どういう理由からか、悠久の歴史の中で彼らが獲得してきた形なのである。
トゲのある人もトゲのない人も同じ人間だが、棘のないバラはバラといえるかどうか。同様に、棘のないタラの芽が店頭に並ぶが、タラの芽といえるのか。デコボコのないゴーヤはゴーヤといえるのか。
歴代内閣の閣議決定?をふまえた議論が必要である。