秋ナスの気骨

秋茄子の気骨しみじみと頂きぬ
 
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今年はナスを実によく食べた。ほぼ毎日欠かさず料理をして食卓に出した。
料理?

もちろん私の手料理である。(それが料理といえるならば・・・)
揚げびたし、煮びたしでそれ以外は知らない。ナスは吸わせる油や出汁が決めてだ。

 
野菜が高値だというが、私は朝市、農協、無人販売、いくところいくところナスを買い込んだ。田舎に居るので、スーパーより道端で売っているもののほうが鮮度が高くて安い。この時分さすがに路地のナスがみられなくなり、たまにあるのは小さくて、実も皮も固い、いわゆる秋茄子だ。あくも強くなっている。けれど味にコクがあって、夏場はあまり感じられないナス本来の味がする。なんでも厳しくなると、本音が出るものだ。
小さく固いナスに慈しむように包丁を入れる。
これからは、これまた美味い大根の季節が始まる。駄句蛇足。
 
食卓も茄子から大根に衣替え