放棄地の草紅葉

放棄地や原野に還る草紅葉
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わたしの住まいの近くは、古くは一面の沼地が広がり、稲作にも適さない低湿地で、レンコンなどしかできなかったようだ。圃場の整備が進んで、これが立派な水田になり、瑞穂の国らしい風景になったのだが、それは束の間だった。徐々に荒地が増え始め、この数年でまた一段と耕作放棄地が増えた気がする。
わたしの目視で約三分の一は荒れたまま放置されている。
むしろ田んぼのほうが、雑草ぼうぼうに囲まれて肩身を狭くしているような場所もある。

いまは遊水地としての買収・整備が進み、国道1号のバイパスが走り、新東名へのランプウェイが整備されるなどかつての湿地の趣はなくなった。

田んぼが原野にかえるには、時間が要らないようだ。小型の雑草がまず入り込み、葦原になり、柳のような木の林になってゆく。

写真は、まだ新参の放棄地か。稲の株がまだ残りそこにイヌタデなどが混雑している。皮肉もこれがまた美しい。