マダニに食われひと騒動

羅(うすもの)やマダニがねらう大腿部

ダニ ムカデ マムシを潜ませ山笑う

 

f:id:zukunashitosan0420:20200515095520p:plain 血を吸った「フタトゲチマダニ」wikipedia

お風呂に入ったら二の腕に何かある。2,3ミリほどの突起物。カサブタだろうか、イボだろうか、いつこんなものができたんだろう?

おかしいな?と思いつつも、老人性の小さいイボだろうと考えてそのままにして、翌日、まさか!と思って虫メガネで見たら、脚がある。マダニだった。しっかりと食いついている。

先日、友人と山で結構ハードな藪こぎをしたのだが、その折に食われたかもしれない。

 

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(山中で見たイノシシのぬた場 真ん中に木の株があり背をこするのだろうか、すり減って丸くなっていた。いかにもダニの多そうな場所)

マダニの媒介するウイルス感染症で県内の女性が亡くなったというニュースが記憶によみがえってくる。ネットで調べると、私の血を吸っているのは「フタトゲチマダニ」というのに似ている気がする。媒介する病気には、日本紅斑熱(リケッチア)や重症熱性血小板減少症候群SFTS(フレボウイルス)などがあり、ウイルス性のものは治療薬がないという。時はまさに今、新型コロナウイルスの全盛期だ。まずいなあ、と思わず声がでた。

 

実は、2,30年前にもマダニに食いつかれたことがある。頬にしっかり食いついて引っ張っても全く取れない。その時は自分で考えて、ハサミでその体をカットし、食い込んでいる爪はそのまま様子を見ていると確か2,3日で取れた。今回も取れそうもないので、マダニをハサミでカットした。血がぺとっと出て、爪はすぐに外れた。昔は全く心配しなかったが、今回は心配がつのる。

翌日皮膚科に行くと、先生は、毎年20件ほど来診がある、これまで100件以上診ているが全く症状は出ていないこと、それほど稀であること、傷口もほとんどないので心配ないと説明して、一応様子を見ているように言われ、リケッチァのための抗生物質を念のため処方してくれた。

 

で、マダニのことを一緒に山に行った友人に知らせると、「大変だね」と心配してくれた。ところがその翌日、「自分もおかしいと思ったら、下腹部を食われていたので、医者に行って取ってもらった。見えないところにもう一匹いた」とメールが来た。

これを聞いて私はまたぞろ心配になった。腕の他は調べてなかったのだ。そこで下腹部をのぞいて見たり、背中を見てもらったりすると、私の体にはいろいろなイボ状のものがあって、いかにもマダニと区別つかない様のものもある。加えて下腹部というのは、実に見にくい場所で、おかげで首の筋がつってしまった。挙句、まあいいや、マダニなら血を吸い終われば自分から外れるはずだ。と考えて、調べをやめた。

 

その後何も症状はでていない。

それにしても私が気付いたのは藪歩きから5日後、友人は9日後である。意外に気が付かないものだ。その間秘かに血を吸われていたと思うと、ゾクッとする。