畝傍山と橿原神宮(シリーズ風景の中へ2)

奈良に「観光」にいっても、いつも時間がないため、定番どころの寺社を回って終わりとなるので、たまには自由に、と今回は予定をたてず、いきあたりばったり。
まず、橿原神宮を参拝。(明治23年に神武天皇を祭神に創建されたもの)
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次に橿原考古学研究所の博物館にはいった。ここでは説明のボランティアさんにじっくりと1時間以上説明を頂いた。これは「学習」になる。
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ボランティアさんに大型埴輪の説明を聞く
 
ついで、眼前に畝傍山が見えたので、思い立って登った。199mのなんと火山だという。
山の東麓にある池田神社から若桜友苑右奥の細い道から入って、約20分。このコースは急登で息が切れる。残念だが山頂の見晴らしがよくない。一息ついて神宮方面に下山したが、コースが長くうんざりした頃、なんと池田神社のすぐそばに下りてきてがっかり。
 
万葉集の誰もが知る天智天皇の御歌
「香具山は 畝火ををしと 耳梨と 相あらそいき 神代より かくてあるらし 古昔(いにしえ)も 然にこそあれ うつせみも 嬬(つま)を あらそうらしき」
 
さてこの嬬争いは、誰が女で誰が男なのか、議論がある。
「畝火ををしと」を、畝火 雄雄しいとよむと 畝傍は男で香具山、耳梨は女。
「畝傍ををしと」畝火を愛しと、とよむと畝傍は女で香具山、耳梨は男。という解釈になる。(他にも説があるようだ)
 
私的には、登った感想で畝傍は男である。形も三山では一番とんがっている。
 
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畝傍山山頂 展望がない