七草はパックで

デパ地下の七草パックに行列し

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スズナ:蕪を描いてみた)
正月からの連続儀式として、七草粥今年もいただいた。七草はスーパーのパック商品。生産地は、と見れば愛媛県西条市とある。フードマイレージが大きい!しかも栽培ものなのだろう、アクが全くなく春の風味のひとかけらもない。(手抜きしていて悪口を言っても仕方ない)
七草はセリ、ナズナゴギョウハコベラホトケノザスズナスズシロであるが、スズナは蕪、スズシロは大根である。何だこんなものなら、このところ毎日食べている。あらためて七草もないもんだ、と食べながら思う。
 
蕪は、各地で歴史ある郷土野菜として栽培が続けられているが、野沢菜もその一つ。いつも茎葉を漬けるので下のほうは意識しないが、思い出してみると、確かに蕪である。子どものころ初冬になると母は野沢菜を川で洗い、蕪の部分を切り捨てていたのを思い出した。あの蕪は食べなかったような気がするが、郷里を離れて半世紀、もうはっきりとは思い出せない。昨年野沢温泉に泊まった折に原種だという種一袋をもらってあるが、蒔く場所がなく、寝かしたままだ。
大根は、安倍川の数キロ上流の部落が日曜に開いている朝市に、毎週買いに行く。市のおばさんの話では契約栽培をしているらしく、品質も良く整っている。ふくよかな味で美味いので太いのを4,5本買い込んでは、おでんや風呂吹にしたりで毎週それを全部食べる。この3年ほどは冬といえばここの大根がなくては済まされない。次第に人気も出てきて、最近では遅くに行くと売れ切れてしまっていて競争になる。
という具合で、スズナスズシロは常食である。さてさて、来年は七草パックをスーパーで買うか、買わないか。