造化のいたずら?「砂紋」

白亜紀の化石白ゞ秋の川
 
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これは何に見えるか?恐竜の化石か?

実は、川の水流が岸辺に残したアートである。
 
台風20号で増水した安倍川。その濁流がだいぶ治まった昨日、橋の上から河原に変なものがみえた。ここはもう何年も散歩しているのだが、こんなものはかつて見たことがない。
素材は砂ではなくて、どうやら粘土質の細かい土のように見える。しかも白さが際立っている。
 
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こういう現象を何と呼ぶのか知らないが、一応「砂紋」としておこう。
(「風紋」は風が作る砂漠などの砂の模様だし、「水紋」というと水面の波の紋になってしまう。)
 
山に降った雨が、ただ流れ下るだけでは、面白くないと思って、悪戯に白い土を集めてチョイッとひねってみたにちがいない。縄文土器の模様のような不気味なエネルギーに満ちたデザインであり、これを企まずして生み出してしまう自然には、まったく敵わない。これとて精妙な物理法則に則っていると思うと、なおさらだ。
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(全体像 橋の上から)
 
(追伸 : その後、4日ほどして撮影。黒みを帯びてますます迫力を増した。この中州には歩いて入れないので、人に荒らされることはない。よくみると鳥の足跡が文様を横切っている。)
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