日本坂峠を歩く・・・古代の東海道? -2

前回のフォローになるが、

「新版 駿府の伝説」にこの古い東海道についての話があったので、メモしておく。はっきりしないが、「葵文庫」に残された書物からの編集であるようだ。「葵文庫」とは徳川幕府が所有していた書物で現在静岡県立図書館が所蔵している。

ここに書かれている中原津島神社は現存する。地名をたどるとルートは先の古代駅路に近く、伝説は案外史実に近いかもしれない気がしてくる。

 

60 やまとだけ道

大里村中原にある。長田村小阪(坂)日本坂より、安倍川を越えて大里村安倍川に入り、中原津島神社の北を過ぎ、馬淵、稲川を経て、豊田村に入り、有度村草薙に達する径路で、これを日本武道といっている。日本武尊が東夷ご征伐の際、通られた御道筋であるからだということである。

(小山枯柴編著「新版 駿府の伝説」羽衣出版 (静岡県の伝説シリーズ⑥))