ホースのト音記号?

5時前ころ、陽がようやく西山に陰るので、庭に出て鉢植えや庭木に思い切り水をかける。
鉢植えは、みんな「参った!」とへたっている。水をまくとコンクリ打ちの駐車場は、一瞬湯気を立てて蒸発するような按配で、自分も汗だく。終わった後は、ホースの片づけが面倒なので放置する。ただし幾分デザインしておく。
今日はこれで「ト音記号」のつもり?
 
この暑い一日、石井宏氏の「反音楽史」(新潮文庫)を夢中に読んでいた。もう10年ほど前の著作で第13回山本七平賞を受賞している。サブタイトルは「さらば、ベートーベン」。
クラシック音楽といえば、精神性が高く、いわゆる3Bといわれたバッハ、ベートーベン、ブラームスなどを楽聖と奉り上げ、あたかもドイツがその世界の中心のような音楽史観があるが、石井氏はイタリアのオペラの発展、イタリア音楽のヨーロッパでの圧倒的な優位性を具体的に説いて、ドイツ中心の音楽史をコテンパンにする。読み物としてまことに痛快だし、個々の作曲家たちの音楽史での位置取り、血縁地縁、裏事情などがよくみえて、これまで知らなかった目から鱗的事実もたくさんあり、きわめて参考になる。まだ読了していないが、おすすめの一冊である。
 
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みえるかな?