石の橋がひっそり(シリーズ風景の中へ18)

熊本県宇城市からあこがれの通潤橋をめざして218号を走っていると、ヒョイと左手下に石橋が見えた。ユーターンして坂道を下ると、そこにあったのは「山崎橋」という石橋。建設が天保2年(1831年)、長さ25mという看板が出ている。もうじき200年になろうとしているが、路面は舗装されているものの、しっかりした姿を保ち、今でも現役のようだ。その姿からは石のもつ力や、技術の基本的な構造がみえてくるようだ。
このほかにも、名の知られていない橋があちこちにかかっていて、九州は石橋の国であり谷が深いのだなと実感する。

なぜか橋というものは、人を魅了する不思議な何かを持っている。特に石橋のアーチ構造は、なぜ落ちないのか不思議でしかも美しく、かつ強固であるという、木の橋とは違った美学がある。
石橋は中国やオランダの文化の町、長崎からはじまり、長崎の眼鏡橋は1634年で日本初の石のアーチ橋だという。眼鏡橋も被災の度に修復され、なお当初の姿を保っている。

いま、日本の高速道路、新幹線などのコンクリートが老朽化していることが大きな社会問題になっている。そうしてみると木や石など自然素材の力は、計り知れないものがある。
(・・・おいおい通潤橋まで辿ります)

夏蛙本貫なりと石の橋 

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宇城市豊野町にある山崎橋)
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