私の狭い庭にもある年に侵入してきて、2年ほど写真のように立派に咲いた。しかし、今年は勢いがなく、歳をとったのか?と思ったら個体は数年で衰えることが多いようだ。
私は鉄砲ユリかと思っていたが、どうもタカサゴユリらしい。しかし図鑑と比較するとなにか違和感があり、ずっと名前を確定しないでいたのだが、在来の鉄砲ユリとタカサゴユリとが複雑に交雑したものらしい。ネットで見ると、新鉄砲ユリなどと呼ぶ方もおられる。
まあ、タカサゴユリにしておきますか。
牧野富太郎博士の「植物知識」は、昭和24年頃の記述であるが、鉄砲ユリを「筑前(福岡県北東部)では、タカサゴと呼ぶことが書物に出ている」と書いている。
もうその頃から、鉄砲も高砂も紛れてしまっていたのだろうと思われる。分類好きな方には格好の材料だろうが、私はどちらでもいい。
キリスト教国では、聖母の清純を象徴する白百合であり、日本から盛んに輸出された。(が、実は鉄砲だったというのは、まるでブラックジョークのようである)
鉄砲ユリ銃口向けて香りたつ