ミカンが山盛り

来客はメジロのようにミカン食べ

静岡はミカンの産地だが、今、農協へ行くとたくさんな品種のミカンが並んでいて地元民でもその豊富さに驚いてしまう。

暮れから1,2月頃は、「温州青島」という品種が圧倒的な主力。糖度が高く、酸味とのバランスがよいお馴染みの温州ミカンだ。これが発見されたのは静岡市の福田ヶ谷で私の家の山一つ越えたところだという。

青島より前に採れるのが「早生温州」、これはもう時期が終わっている。

やや小粒で色の濃いのが「寿太郎」という温州ミカン。これは沼津方面で栽培が多い品種で甘みが濃い。

今日農協の店頭に並んでいるものを列挙すると、「たまみ」「早香(さやか)」「スイートスプリング」「太田ポンカン」「ジャバラ」。それから晩柑の「八朔」がもう出ていたし、ブンタンのような「晩白柚(ばんぺいゆ)」、金柑だけれど圧倒的に甘くて高価な「こん太」などもあった。

店頭にはなかったけれど、多分これから「せとか」「きよみ」など女子高の名簿のような名前がずらっと並ぶのだろう。もちろんまだまだたくさんの種類があり、夏みかんから甘夏、ニューサマーなどいろいろ出てくるが、私も区別がつかないし、区別しない。

3,4種類を買い求めて、味を楽しもう。それぞれ味が違って面白いが、昔と違って、多品種小ロットに対応する農家も大変だろうなと余計な心配も湧いてくる。以上知らないことを書いたが、豊かな国である。

 

庭の木の枝に輪切りのミカンを挿して、メジロに食わせようとすると、乱暴なヒヨが来て皆を追い払い、自分だけガツガツと食ってしまう。

隙を見てメジロが来て、お上品なおちょぼ口で少しずつ突いて汁を飲む。

ヒヨに食べられないようにと、細い糸でミカンを吊るすと、しばらくはメジロの独占だったが、そのうちヒヨがミカンに留まってくいちぎって持って行ってしまった。やれやれ。