リュウキンカだってスプリングエフェネラル(キンポウゲ科:New野の花365日)

スプリングエフェネラルとよばれる春の花たちがある。例えばセツブンソウ、カタクリフクジュソウアズマイチゲキクザキイチゲオキナグサなど。早春、まだ多くの草木が目を覚まさない季節、一瞬の間に花を咲かせて、直ぐにいなくなってしまう花たちだ。例外なく可憐で美しい。こんな早春の花をいろいろ植えてみたが、ことごとく絶えてしまった。
ただ、今日、わが庭のリュウキンカが、この2,3日の暖かさで花を開いた。派手な黄色く光る花弁の周囲には、まるで初夏のような熱を漂わせているようだ。
寒い雪国では、5月になって漸く雪解け水の中に水芭蕉などと一緒に花を咲かせるのに、まだちょっと早いんじゃないか、と思えど仕方ない。リュウキンカだって、すこし繊細さには欠けるけれど、立派なスプリングエフェネラルなのだ。

残雪の信濃の山の水辺からわが庭に来しリュウキンカ咲く
イメージ 1