真白な富士の高嶺(風景の中へ31)

富士真っ白極東の空に惜しげなく
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富士川から:手前が東名、その右に新東名が見える)
いつも見ているはずだが、今日はあんまりにも真っ白なので、ついつい賛嘆の声が出る。富士の裾野、富士川楽市楽座近くからのショット。富士の神はコノハナサクヤヒメという女神なので、まさに一糸まとわぬ姿と言っていいだろう。
「全くこの小さな島国に驚くべきものが噴出したものである」(深田久弥日本百名山」)

田児の浦ゆうち出でて見れば真白にそ不尽の高嶺に雪は降りける万葉集巻3:318)
山部赤人の歌だが、百人一首では次のようになっている。
田子の浦にうち出でて見れば白妙の富士の高嶺に雪は降りつつ

教科書的によく比較される歌だが、「雪は降りつつ」では、現に降っている印象が強く、雪雲が覆って白妙には見えないのが現地での直感である。やはり降った後の青天で「ああ、降ったなあ!まっしろだ!」というなら「雪は降りける」になるのだろう。

SAのいたる所に「相棒」のロゴが氾濫してびっくりしながら、地元民もしばし富士の姿を堪能。、
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