寒中の杉林

寒の杉整然として伐らる待つ
イメージ 1

近くの林道をウォーキング。
寒中の山気は凛として、心が洗われる思いがする。伐採された杉の香りが、肺一杯に流れ込んでくる。そして良く手入の行き届いた50年生ほどの杉木立が、真っ直ぐに空に向かって伸びているのを眼にすると、自分も居ずまいを正さなければならないような気持ちになってくる。

立派な杉林である。
戦後日本の山一面が植林され、60年ほどした今、それが余り手がつけられないまま膨大な森林資源となって眠っている。こんな家の裏山ほどの場所でも、林道がないので伐り出せないでいたのだろう。この林道は、最近拓かれ始めたばかりで現在も延長工事が進められているようだ。だから辿っていく舗装の路面もまだ白いままだ。
私はその奥まで行ったことがないが、安倍川奥へと切りくずされた山肌が遠くまで続いている。深い森はさらに南アルプスへと広がっていて、そのなかで50年、100年単位のゆっくりとした成長が密かに進行している。