外来の樹の名は知らず冬紅葉
(「フウ」の紅葉と実)
遠くへ行かなくても、きれいな紅葉が楽しめる。
そんなやせ我慢をいいながら、実際気をつけてみれば身近に素晴らしい紅葉があるものだ。
ひとつは近くの小学校の校庭に20mほどに高々と聳える樹。真っ赤に燃えるようにこの季節を彩ってくれる。傍らのイチョウの黄葉と対比が美しい。
実は、私はこの樹を「トウカエデ」(唐楓)だとずっと思いこんでいた。
ところが、先日撮った写真を見ると、その実が写っていて、プラタナスの実に似たイガグリ状の形でぶら下がっている。トウカエデはプロペラ状に羽がついた形なはずなのだが。あれれ、おかしいな?と思って調べると、「フウ」(楓)という樹のようだ。(自信はないが)
「フウ」はフウ科フウ属、トウカエデはムクロジ科カエデ属なのだそうだ。するとトウカエデはどの木だろう、今度気をつけて探さないといけない。
もう一つは「ナンキンハゼ」。
(「ナンキンハゼ」の紅葉と実)
この辺りでは田の畔などにいくらでも生えている。葉が落ちると白い粒々の実をたくさんつけるので、分かりやすい。この実を鳥が運ぶのだろう。
紅葉は鮮やかなのだが、一度に紅葉とはいかず、下葉は緑で陰には暗い赤色が目立つような塩梅である。しかし休耕田などで急速に伸びて、数本が真っ赤な葉をつけた枝を伸ばしていると、やはり見とれてしまう。
ついでに、柿の葉。これは国産。解説は不要だろう。