野草の芽生えレポート その2

永き日や花屋の前の人だかり

このところの高温はやはり異常だ。静岡では25度を超え初夏の陽気が続いている。草花もあわてて一斉に芽吹きだ。

(3月13日)

(3月24日)

我が家の庭の芽吹きで面白いのはヤブレガサ。ヌボーと白い毛の頭が土から出てきて、おや?なんだろうと、思っているうちに ぐんぐん伸び、それが10日で文字通りの「破れ傘」になる。こんな面白いものは滅多にない。

 

 またテンナンショウの仲間はユニークだ。ウラシマソウは釣り糸を伸ばす面白い草で浦島太郎から名がつけられたのだろうが、彼らは、浅い薄茶色の皮に包まれて顔を出すと、直に頭の上を開いて葉を拡げてくる。 そして黒い釣り糸も伸ばし始めている。しかし勢いはあるが粗野な感じは否めない。

ウラシマソウ

 そこへ行くと武蔵鐙(ムサシアブミ)は同類だが所作が美しい。出だしは全く同じだが葉の包み方、そこから伸びてくる3枚の葉の開き方、それが実に手際良い。浦島草とは段違いの美しさだ。そうこうしているうちに、もう仏炎苞の独特な緑と青の縞模様を見せ始める。こちらの変わった名前は、「花(仏炎苞)の形を武蔵の国でつくられた鐙に例えたもの。鐙(あぶみ)は、馬に乗る時に足がかりにするもので、花を逆さにして見ると形がよく似ている。」(「春の野草」永田芳男著 山と渓谷社

(ムサシアブミ 開ききっているが・・・)

 一番おずおずと出てくるのが セツブンソウだ。 これはもういきなり花の付け根の辺から首を曲げた姿勢で出てくるが、頭を覗かせると数日はただじっとしている。 寒さに対する警戒 はなみなみならないものをかんじさせる。

(イワタバコの葉 小さい)

 へんてこな虫かなとも思えるのが イワタバコの葉だ。こいつは小さく縮れて草鞋の裏側を見るようなへんてこな顔で出てくる。これが やがて綺麗な葉になるのだから やはり自然は不思議で面白い。ついついこの面白さに惹かれて日に何度も 庭に出ては芽吹きを楽しむ。贅沢というか暇というか。

ついでに白花のミズヒキソウ。大胆なデザインの葉をいきなり展いてくる。

(ミズヒキの葉)