ハギ(マメ科)(New野の花365日)

庭の白萩が、文字通り「雪のように」花を散らせている。
万葉集大伴家持さんに詠わせると次のようになる。
 
わが宿の一群れ萩を 思う子に見せずほとほと散らしつるかも(巻8の1565)
(口語訳 わが家の庭先の一群の萩を、かわいい人に見せずにもう少しで散らせてしまうところでした  : 「万葉の花」桜井満)
 
こうした歌を、ハギの枝に添えて贈ったということだが、さて、萩の花はじきに散るので、急いで届けたに違いない。
萩は、秋の七草の筆頭に呼び習わされているが、旧暦の立秋(7月1日)は、今年は8月7日に当たる。実際の萩は、7月にはもう咲いていたから、夏の花でもいい感じがする。花が早いのは猛暑のせいでもないと思うが、いかが。わが庭の白萩は3mを超してしまい、大きすぎて手を焼いている。
 
旧友のワイングラスに萩散りて
 
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