花野のたくましい花たちー3

前世も花野のここに居たような
 
秋の野に蔓延る(はびこる)草たち3種をフォーカス。
 
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色がきれいで目をひくが、最近増えてきた気がする。一応ナヨクサフジとしておくが、ツルフジバカマ、クサフジというよく似たものがあるので、正確にはわからない。
日本在来種は、クサフジであるが、ナヨクサフジはヨーロッパ原産。
花は房のようにたくさんついて上にたちあがり、一つ一つは筒状で先が上下に開いている。
色が鮮やかなので遠めにも目立ち、秋の七草に入れてもおかしくないと思えるほど。

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藪を枯らしてしまうという名前は、おそらく事実なのだろう。旺盛な繁殖力で塀を登り、電柱に登り、廃屋を覆う。茎の先の巻きヒゲを伸ばして先へ上へと伸びていく。
花はちいさく花弁が4枚で、これは早く落ちてしまいあとに橙色の花盤という小さな皿状のものが残り、虫がたくさん集まる。地味だけれど蜜は多いのかもしれない。
しかし私の行く堤防では、クズに完全に負けてしまっている。
 
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ノブドウの花)
花は夏の盛りから咲き始めているが、9月になるともう実をつけている。
花は、ヤブガラシと似ているが、こちらは5弁である。やはり花弁を落としたあとに花盤という皿状のものがのこり、それに昆虫が来る。
実は青みがかってきて、濃紺になったり緑と混色のままだったりと、面白い色合いになる。ただし美味くはなく、虫が入ることも多いらしく食用にはならないようだ。
クズの来ないような日陰にもしっかり入りこんでいる。