外来の鮮やかな蝶 アカボシゴマダラ

夕立をちゅうちゅう蝶一気飲み
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小雨の中を散歩していて、珍しい蝶を見つけた。羽の端にあざやかな赤い斑点がある。これまで見たことがない蝶だ。
雨に濡れた階段脇のコンクリート面をから、夢中で水を吸っていて、2mほどに近づいたが、気がつかない。
ストローが、なまなましい色をしている。

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帰宅して調べると、「アカボシゴマダラ」と思われる。
これは、中国や韓国など大陸に分布している蝶で、もともと日本にはいない外来種らしく、しかもごく最近発生しているものだという。

1995年に埼玉県で突如として確認され、その後、神奈川県を中心とする関東地方南部で多数発生。2010年以降には関東地方北部や山梨県静岡県福島県、さらには愛知県・京都府伊豆大島からも記録され、分布の拡大が続いている。極端な例としては富士山山頂で本種が撮影されている。(以上Wikipedia)

しずおかの文化新書 「恐るべし!?外来生物」 は、2011年に発行だが、「アカボシゴマダラ」が載っている。それによれば、静岡県内では、2008年に静岡市内で初めて観察され、富士市での生息が知られている。とのことである。
それから7年、私が気がつくくらいだから、生息範囲はずっと広くなっているのだろう。

蝶は群れをなして海を渡る例がみられるのだが、この蝶については、蝶マニアによる人為的な放蝶ではないかと疑われている。在来のゴマダラチョウと競合し生態系に影響が出ると危惧されている。調べると、今年から特定外来生物に指定されて、飼育、保管、運搬などが禁止されていた。

この個体は、私が目を離したすきに飛び去ってしまって、どんな飛び方をするのか見ることができなかった。
雨の散歩の一コマである。