うれしき暑さありけるを

暑さにもうれしき暑さありけるを
 
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(ヤブカンゾウの脇を、老年ランナーが行く:
登場人物はブログと無関係です)

冷房は夜中に切っていたが、今朝がた、温度計をみると23.8度を示していた。
なんだか忘れてしまったような、暫くぶりのさわやかな涼しさだった。
そうだよ、日本の夏はこれでなくちゃ、と思った。
このところの暑さは、無茶苦茶すぎる。不寛容すぎる。
 
連日の暑さで、四六時中クーラーをかけっぱなし。こんなことはこれまでなかった。
部屋に籠って、ただ暑さをやり過ごすだけで、何もできないし、何かをしようという気力もなくなる。当然、庭の手入れなどは全くできていない。
 
ブドウにも十分目が届かない。
家の前に日除け棚にしているブドウ(デラウェア)があるのだが、もう毎夜ハクビシンにやられている。異様なことに、今年は、まだ青く甘みが出ていない10日も前から食い荒らされ始めた。試しに自分で食べてみると、けっこう酸っぱいのだ。
これはどうしたことだろう。もしかしたら、味というよりも、水分を取るために食べるのではないだろうか。
これも小手先の対策はとるのだが、野生動物と真剣勝負する気力が出てこない。なかば諦めてしまっている。
 
柿がたくさん実をつけているので、さすがに水不足が心配になって、水やりをしている。
しかし庭の草花はいろいろ枯れてしまった。テイショウ草もワレモコウもセンボンヤリも駄目。雑草だけはびっしりと生えている。情けないが、これが現実。
 
暑くなると、肉体環境への厳しさが増加すが、同時に精神、とくに几帳面な頑張り心にとっても、厳しい状態になる。
長い目で見れば、こうした高温は日本民族の精神にジワリと変化をもたらしそうな気がするが、杞憂だろうか。