台風24号におろおろ

大風や荒魂(あらたま)なれば畏れ待つ
 
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台風24号が、一晩中荒れて、私はただ息をひそめて通り過ぎるのを待った。
最近は予報が正確になったので、伊勢湾台風並みの暴風だ、注意しろ!といわれれば、21号の記憶も生々しいので、あれ以上のもが来たらひとたまりもないな、とおろおろするが、せいぜい飛ばされそうなものを片付け、雨戸を閉めるくらいの対策しかなく、家自体の強度を上げるわけにもいかない。
だから畏れてただじっと待つしかない。
そしていざ襲来となったら、身をかがめて通り過ぎるのを待つしかない。
 
結構強い風だった。古家が耐えられるかなとヒヤヒヤしたが、何とか乗り切ることができた。
私の近所では、家屋やビニールハウスには風の被害が見られない。稲も野菜もさほど倒れていない。稲のハゼが倒れてしまったのを、掛け直している田圃は一二見かけた。

ただ 近くの沼の柳が、途中から枝がばっさりと折れていて、やはり侮れない風だったのだと改めて思った。
静岡県内では大規模な停電が続いているし、可睡斎という名刹の山門が倒壊したというニュースが流れている。倒木も結構あり被害はやはり大きかった。だが雨が少ないのが幸いした。
 
我が家は玄関前が、ブドウの落葉で一面べったりだった程度で、庭のオミナエシは折れていなかったし、カキもしっかり枝についている。あの風でも、他所よりは弱かったのだろうか。
ブドウの落葉掻きをしていると、まばらになった葉の間から、採り残したブドウが一房見えている。そしてブドウと一緒に絡んでいたゴーヤが、三つばかり垂れ下がってきていた。ラッキー!いずれも昨日まで気がつかなかったものだ。
 
そして、軒下のハチの巣も二つとも、蜂とともに健在。よくあの強風に耐えていたものだ。これも彼らにとってはきっと想定内の出来事なのであって、そのために強靭な巣作りをしてあるのだろう。ただし蜂は最近子育てを終えたのか、巣の周りでたむろしているだけで活発ではない。分蜂の機を待っているのだろうか。
さて我が家は、といえばいささか覚束ない状態になってきている。強風、地震、大雨。どう対処したものかね。