寒緋桜のじゅうたん

紅点(さ)して春は去にけり振り向かず
 
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余りに鮮やかなので、踏み越えるのがもったいなかった。
これは寒緋桜。
近くの家に毎年早々と春の到来を告げてくれる。花は下向きに咲いて、ちょっとホタルブクロのように釣り鐘状になっている。散った花を見ると、花びらではなく花一つが柄のついたまま落ちている。豪勢な落ち方である。
 
ところが、最近人気の「河津桜」はさらに10日は早い。早い春は人気沸騰で、本場伊豆の河津町はもちろん、彼方こちらにカワヅザクラの名所が生まれてしまった。
その河津桜は、寒緋桜と大島桜の交雑種だということだ。
 
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(芹沢銈介 絵葉書  これは梅ですね)