民謡

船上げ木遣りと童謡(文化祭の歌で思ったことなど)

(静岡 用宗漁港) 先日、地区の生涯学習センター(公民館)で文化祭が催され、私も参加して下手な民謡を唄った。私が唄ったのは、「静岡船上げ唄」(船上げ木遣り唄)というタイトルがつけられたもので、大声で音頭をとる木遣りである。お囃子は櫓をこぐ雰…

茶摘み唄 新緑の海に

茶娘は老いて新芽の茶山かな 茶どころ静岡の茶山は、いま美しい緑の樹海になっている。この連休は茶摘みの真最中で茶農家さんもこの時季は大忙しだ。 けれど、山を歩いていると荒れた茶畑が非常に目につく。父祖伝来とはいえ条件の悪い茶山を守っていくのは…

南部木挽き唄(随想ー3)

北斎のこの富岳三十六景は、東海道山中というタイトル。場所ははっきりしないが、現在の掛川市付近とも言われている。 木挽きは各地でこのように仕事をしていたのだろう、ようすが分かって興味深い。ただし南部木挽き唄にある移動集団とは少し違うようである…

南部木挽き唄ー2

ー2 (飛騨の里にある 杣小屋 2016年撮影) 「日本民謡集」には10の歌詞が載っているが、いずれも鄙びた生活臭がして面白く、次の親方金貸せの歌詞は、自分も歌っていこうと思っている。 ハアー 親方金貸せ ハアー 鋸の歯が欠けた ハアー 鋸は嘘だよ オヤサ…

南部木挽き唄―1

(高山市 飛騨の里にある 木挽き小屋 斜めに置かれている木が挽かれるものと思われる。 2016年撮影) 木挽き唄は全国各地に、それぞれ別の調べで唄われている。よく知られたものでは、日向、吉野、津軽などがある。この南部の唄はもともと岩手県西和賀町沢内…

正月の草津ぶし

元日や湯の香にふかぶか身を委ね ♪ 積もる思いと草津の雪は 解けるあとから花が咲く 息子に誘われて、草津温泉の正月となった。 この年末年始は、寒気が襲い草津でも例年にないドカ雪になった。しかし昼間は明るい日が射して、まばゆいばかりの雪景色が見ら…