2021-01-01から1年間の記事一覧

covid-19(コビッドナインティーン)の備忘として

大勢の一人となりて肩を脱ぐcovid-19(コビッドナインティーン)接種会場 ようやく1回目のワクチン接種をした。ここに至るまでなんと長い間待たされただろう。今回は少し憤懣を。 日本の接種は世界から遅れをとった。日本のワクチンが外国頼りであること、防…

スモモと子規

すもも頬張って駆け出していけ雨の中 スモモの季節になった。プラムとかソルダムとかいう名で売られているが、何れも日本の李(すもも)を外国で改良したものだという。この酸味が梅雨のうっとうしさを一新してくれるようで、舌に心地よい。 半世紀以上も前…

ナツツバキまたはブッダの沙羅双樹

沙羅の花真実白きは落ちてより 庭のナツツバキが、盛りをむかえた。 毎年巡り来る祭りのごとく今年も賑やかに咲き誇り賑やかに落下している。一日花なので、朝咲いて夕方には落ちる。暫く見ている間にも、ボトッと音を立て落ちてくる。潔いというか、贅沢と…

ネジバナ・モジズリ・ヒダリマキ

ネジバナや父祖伝来の左巻き 別名で、ヒダリマキとも言われるらしい。ただし左巻きと右巻きといっても、花茎の上から見た場合と下から見た場合は逆になるので、右左の定義はあいまいなのだそうだ。しかも逆巻きのものが結構みうけられる。写真の左から2本目…

鮎を食べて俳句あれこれ

若鮎や清流に命ぬめりたる 6月1日に鮎をいただいた。この日は、静岡県の興津川の鮎解禁日で、全国トップである。だから日本で一番早く食べたことになる。私は釣りはしないので、もらって食べるだけである。さっそく塩で洗いぬめりをとって、塩焼きにして食…

薩埵(さった)峠で枇杷を齧ったこと

枇杷熟れて薩埵(さった)の海や碧深み (薩埵(さった)峠:富士山は雲で見えない。眼下に東名がはしり、この崖の急斜面が枇杷やミカンの畑。恐ろしい場所で枇杷が育つ。) 枇杷の季節である。 枇杷は期間が短いので、気をつけていないと、あれ?もう終わり…

クジャクサボテン咲き出す

花咲いて孔雀仙人掌お披露目に この時季、後ろの方にある鉢を玄関先に出して花を披露する。 今年は花のつきが良くて、花芽を数えたら12ある。今日は4つ目が咲き始め、最初の花は萎れたので切り取った。残りは順番を待っている。この花は2日ほどもつので…

ホタルブクロと池田澄子さんの句

ホタルブクロや蜂の出入りこそばゆく 雨上がりの庭を見たら、ホタルブクロが一斉に咲いているのに気が付いた。そういえば二三日、庭を見ていなかった。ホタルブクロは椿の木の下で、茎を少し横に寝せて、白い袋を沢山吊り下げている。その白さに、思わず夏の…

池田澄子のピーマン

ピーマン切って中を明るくしてあげた 池田澄子 (1988年52歳『空の庭』) (ピーマン?パプリカだけれど両者の違いは知らない) 彼女は、自作解説で「完全痴呆的な句」、知性も知識も主張も見栄も無い句だといっている。即ち、切ると暗かった中が明るくなる…

三保の松原にハマボウフウが咲く

三保の浜富士見えぬ日や浜防風 俳句の友人らと、清水の三保海岸へハマボウフウを見にいった。 三保の松原は世界遺産なので、人出を心配して平日を選んだら、観光客はほとんどいなかった。「みほしるべ」という世界遺産案内所ができ、駐車場も整備され、浜の…

ナンジャモンジャってなんじゃ?

真白きは噂の花かナンジャモンジャ 先日、ナンジャモンジャが満開だと聞いて、近くの沼の公園に見に行った。シュレッダーで切った紙のようちらちらした白い花が、豪勢に咲いていて一見の価値はあった。木の下で花見のお昼をしている人もいた。 この奇天烈な…

アマドコロの仲間たち5種の競演

木漏れ日の一筋射してあまどころ 一月前に、庭の野草の芽を紹介したが、それらは皆しっかり咲いて、既に花を終えて、夏の栄養吸収の季節に入りつつある。 春の花たちは、振り向きもせず通り過ぎていく。人間の一生も同じなのかもしれない。 以下は、みんな似…

駿河七観音 平澤観音の御開帳に参拝

清水区の日本平北麓にある平沢観音では、7年に一度の御開帳があると聞いて出かけてきた。 2021年4月の11から17日の一週間、お堂を開いて秘仏の千手観音を披露している。先に訪れたのは冬だったので、あたりは冷え冷えしていたが今回は春の日差しに…

紫色の野草を4つ

野の花や清明の雨やわらかに ジュウニヒトエ(シソ科) 庭の隅にあったものが、ゆっくりだが着実に地保を固めて増えている。春に花茎を立て鈴なりに紫色の花をつける。その立ち上がった姿がいい。 ただし写真の花は、どうやら園芸種のアジュガで西洋ジュウニ…

キブシやダンコウバイなど春の山花

いつ知らず待つ花となる木五倍子(キブシ)かな (キブシ) 今年は桜が記録的に早い。ソメイヨシノだけでなく、山桜も早かった。2,3か所に見に行ったが、気のせいか今年は桜が特に美しいきがする。 山里などに、入りこむと人知れずいい桜が咲いていること…

草の芽 ビッグバン

庭十坪 木の芽草の芽ビッグバン (ヒトリシズカ:センリョウ科 やっと上がってきました) じっさい、芽というものは、葉や花とおなじぐらい奇妙で、千差万別だ。あたらしい相違点を見つけていたら際限がないだろう。しかし、それを見つけようと思ったら、ほ…

駿河七観音を巡るー7 鉄舟寺(久能寺)

私の七観音巡りも7番目、鉄舟寺でいよいよ最後を迎える。 友人からの情報で、毎月16日に定期清掃している人たちがいて、その折に観音堂の内部が見られるというので出かけた。寺は日本平丘陵の東の端にあるが、観音堂は標高約50mの場所にあり、本堂脇から急…

また3月11日に

雪の果て三月十日までは日々が在り (2013年5月 仙台市の荒浜近く の住宅跡地) 3月11日が今年で10年をむかえた。私はこの日、災害を忘れないために、録りおいた津波のビデオを見ることにしている。その都度、打ちのめされる。犠牲者に手を合わせる。 この時…

啓蟄の日の芽ぶき

啓蟄や蚯蚓ぬくぬく土を喰う 今日は啓蟄。24節気の一つで、虫が穴から出てくるという意味だという。いよいよ賑やかになる。自然界は上手くできていて、虫たちは草の芽生えに合わせて姿を現す。そうして緑をバリバリ食って成長する。草もまた受粉などを虫に…

「土匂う」 いい季語だね

信州のしょんべん小僧や土匂う (フラサバソウ :オオバコ科) 日向は土が温まって、草の芽が一斉に芽吹き始めた。せまい十坪の庭も徐々に草に覆われていく。その上に、馬酔木と椿がほころんで贅沢に落ちている。 このところ毎日、何度も何度も草の芽を視に…

山火事おさまれ

山火事や上州名物空っ風 足利の山火事をハラハラしてニュースを見ていたが、1週間してようやく勢いが衰えて来たようだ。この時季の乾燥と強風で、たぶんハイカーの小さな火種が、106万㎡を越す山を燃やした。アメリカやオーストラリアを連想してひやひや…

椿と梅と花馬酔木 3句

梅の香に芭蕉も蕪村も子規も居り 雌蕊だけは枝に残すや落ち椿 花房の風に馬酔木や香を少し

駿河七観音---久能山越道と日本平

平澤寺から久能山へのルートを、友人と歩いてみた。日本平ハイキングコースである。駿河七観音には古代中世の信仰の道があるはず、という当て推量をネタにして、これまで静岡郊外の低山をいろいろ歩いたのだが、その一つのつもりである。 (日本平山頂からの…

セツブンソウと気象庁の生物季節観測

節分草ユーゲント・シュティールの色を咲き (これは昨年の花 今年はまだ小さいツボミ) 今年の節分は2月3日ではなく2日で、これは124年ぶりだという。従って立春が3日になる。ようやく春だ。 我が家の鉢植えの節分草が、やっぱり暦に合わせて咲き始めた。…

メジロのつがいの愛情

メジロ二羽餌台に遊ぶ春新居 (ヒヨに追われて、木の上に) 庭にエサ台を作ってしばらく経つが、常連はメジロのつがいだけ。ヒヨドリはうるさいので、追い払ってしまう。ハトはエサ台に乗らないで下をうろうろ。スズメは近くにいるが、来ない。他の野鳥は、…

草木に寒肥を

庭十坪鶏糞二袋寒の肥 句のとおり私は毎年この時期、庭木に鶏糞を二袋ほどこす。あちこちに穴を掘って適当に埋め込むだけだが、これを年中行事としてやっている。 この時季に春に備えて樹木や果樹などに肥料を施すことを「寒肥」といい、俳句では季語に定着…

駿河七観音巡りー6 平澤寺 

(観音堂) 日本平丘陵の西斜面にたつ静岡県立美術館の南側の沢を上ると、標高約100mのところに平澤寺がある。この沢は、さらに上ると県が荒れた里山を整備したゆうきの森が広がっていて、家族連れの姿がいつも見られるのどかな場所である。 平澤寺を訪れた…

HDMIとRCAで一苦労

マイナンバー ナンマイダーと 聴き違え (沢登清一郎さん) 「シルバー川柳5」(編集 全国有料老人ホーム協会+ポプラ社)から引用させてもらいました。 おかしくておかしくて、腹を抱えて大笑いして、笑いすぎて顎がおかしくなった。 まあ実際こんなもので…